ごあいさつ
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イタリア料理の基本である「シンプルさ」と「イマジネーション」は、この国のさまざまな州の食文化を育み、世界中でも名高い芸術品の一つとして認知されるに至りました。
イタリアには、洗練された料理を提供する高い能力と技術が備わっており、そうした料理は、快適な暮らしにふさわしい、そして健康に良い食材を用いてシンプルに調理されています。
本物のイタリア料理を作るには、なによりもまず基本食材を徹底的に研究し、食卓でのプレゼンテーションの仕方も含めて、その調理法をしっかりと理解しておく必要があります。こうしたルールを守らずに調理された料理は「イタリア料理」と呼ぶことはできません。
実際、「イタリア料理」と「イタリア風料理」を混同しないことが大切です。
いわゆるイタリア風料理とは、品質のことも特産の食材の用い方も考えに入れず、その代わりに、通常その土地の料理に用いられる香辛料やソースや食材を加えて調理された、出来の悪い物真似料理にすぎません。
シンプルな調理法と、「麗しき国(ベル・パエーゼ)」において完璧なバランスを実現した健康で純正な食材を用る「ディエタ・イタリアーナ(イタリア式食生活)」は、今や世界中に知れわたったモデルです。
「ディエタ」という言葉はギリシア語に由来しており、まさに「ライフスタイル」を意味しています。
何世紀にもわたる伝統の中で、「ディエタ」は古来より人間とその居住地を結びつける絆となってきました。つまり、自然と文化はたえずその姿を覗かせながら、その土地の人々の個性を作り上げてきたのです。
イタリアや地中海沿岸の国々には、それらの地域で生産される食材で構成された共通の伝統があります。何世紀にもわたって伝えられてきた「ディエタ・イタリアーナ」は今ふたたび脚光を集め、世界中で再提案されています。その中には、農業、文化、食事、栄養といった要素がすべて集約されているのです。
「ディエタ・イタリアーナ」は、健康な食事を通じて、一つの伝統の素晴しさと味わいを表現するものです。オリーブオイル、パスタ、パン、ワイン、豆類、野菜、果実は、こうした食生活の文字どおりの主役たちです。そして、これらの食材を上手に組み合わせ、チーズ、牛乳、卵、魚、肉といった動物性食品を少量加えることで、おいしくて楽しい食生活ができるのです。そうした食生活は、異なる食文化の伝統をもった国々でも普及し、人々に受け入れられています。
このような食生活のモデルは、効果的でバランスがとれ、どんな年齢にも合う栄養源となり、現代に見られる多くの病気を予防する上でも力となってくれます。
イタリア式食生活を選択することが、なぜ健康で長生きするための「ライフスタイル」となるのか、これまで述べてきたことはその数多くの理由の一部にすぎません。
2004年11月 |
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